第1章:左手のしびれが告げた異変
2021年、柏木由紀の左手に奇妙なしびれが現れた。スマートフォンの使いすぎかと思っていたが、次第にその感覚は異様さを増していく。症状をYouTubeで告白した彼女に、テレビ局のスタッフが人間ドックの企画を提案。原因を知りたい一心で、その提案を受けることにした。
第2章:MRIが暴いた「5.5センチの影」


春、MRI検査で明らかになったのは、脊髄にぼんやりと映る灰色の影。医師は、「脊髄髄内に腫瘍ができ、神経を圧迫している」と告げた。10万人に1〜2人という稀なケースで、手術が必須だという。彼女はカメラの前で、思わず「私が!?」と叫び、信じられない思いを抱えながらも、YouTubeで「元気です」とファンに報告した。
第3章:運命の選択
その後の精密検査で、首に5.5センチの腫瘍が確認された。早期発見ではあったが、放置すれば麻痺が進行し、歌や踊りができなくなるかもしれない。AKB48での活動、ファンとの時間、すべてを失う恐怖に、彼女の心は次第に押しつぶされていく。
第4章:7時間の闘い
6月下旬、ついに7時間におよぶ摘出手術が行われた。術後、予想以上の痛みで体を動かすこともできず、ベッドに伏せたままの数日間。だが、病室のテレビで聞こえてきたAKBの歌声に心を打たれ、「再びステージに立ちたい」という強い思いが彼女を突き動かした。
第5章:リハビリへの挑戦と奇跡の復帰
簡単なリハビリから始まり、意欲的に回復に挑む日々。歩けるようになるまでの時間は、想定を大きく上回り、わずか1週間で退院できるまでに。担当医も驚く早さで回復した柏木は、支えてくれる場所があることが、心と体の両方の支えになることを実感したのだった。
厚生労働省